すべては私のため
私が勤めている施設の利用者さんたちは何だか座っている時間が長く感じていた。
おむつ交換、トイレ誘導、おやつ介助、感染対策の清掃なんかしていたら、あっという間に昼食時間が来る。
昼食が終わったら、またおむつ交換やトイレ誘導、臥床介助で自分たちの休憩時間。
それが終わると、またまたおむつ交換、おやつ介助、週二回はお風呂、たまに委員会。
何だか生活に追われて「楽しむ」ことが少ないような気がしている。
誕生会とか、季節の行事がある。
それも大事だけど、正直・・・私はあまり興味がない。
普段の「隙間時間」に何かちょこっと興味を向けたり、楽しんだりして、笑ったり、声を出したりするような「動き」と「彩り」が大事なんじゃないかと思っている。
業務をスムーズに回したり、大事そうな話題は先輩たちが対応するし、私みたいなおっちょこちょいちょいなぺーぺーは黙って決まった仕事をこなすのが一番!
そう思っていた。
でも・・・
始終ついているテレビしか刺激がないなんて・・・
やってみたいことがあってもできないなんて・・・
やってみたい事すら思えなくなるなんて・・・
目の前のテーブルをじっと見つめて座ってるだけなんて・・・
そんなことがあっちゃいけないような気持ちが大きくなってしまった。
私にできること・・・
とりあえず「どうせ長く座っているなら、手や口を動かせる何かを出してみよう」
ということ。
話し相手も大事だけど、話すことが好きじゃない人もいる。
そんな人でも、少しでもココロが動くきっかけになれるように・・・
すき間時間にちょこっと遊べる手作りの遊具を作ってみようと思った。
受験生の息子とがっつり向き合ってしまう夜の時間に。
元カレのことを無駄に考えて、無駄に傷ついて泣くような時間に。
独りでいることがすごく寂しくて泣いてしまいそうな時に。
時間を埋めるために動いてみようと思い立った。
利用者さんが私が作った遊具で、笑ったり、声を出したり、手を動かしたり、そしてココロが動くようになったらどうなるんだろう・・・。
そんなことを想いながら、実は私の方が手とココロを動かせている。
THE ジコマン!です(笑)
私が救われている。
ありがたい。
こうして、また、一歩前に進めた。
(*^_^*)
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